カテコを見逃すな!

テニミュに関する長めの独り言

缶バッジ以外の素材でロゼットを作る

こんにちは。

芥川慈郎くん、テニミュ4th六角公演ご出演おめでとうございます。立川遠征…俺、行きます!

ということで今回は、関東氷帝公演で販売されていた超絶かわちいサークルカードで、どうにかロゼットを作成していきます。対戦よろしくお願いします。

ロゼットのデザインの参考にインスタを巡回していたんですが、最近はもう「きゃわ」の時代は終わり、「かわちい」と言うようですね。知りませんでした。ちいかわみたいですね。己の老化を感じます。

今回の目標:缶バッジ以外の素材でロゼットをつくろう〜!

ということで今回は

・取り外して中身を交換可能(これから先もっといい写なジローグッズが出るかもしれないので)

・落下防止機構あり

・カバンに取り付け可能

なロゼットを目指して作成していきます。

ただ、今回は記事を書くつもりで作成していなかったのでロゼット本体を作る部分の写真は少なめです。わたしよりも上手でかわいいロゼットを作っているオタクさんが星の数ほどいるのでそちらをご覧ください。

今回は、缶バッジ以外の素材でどうやってロゼットを生成したかをメインに記録していきます。私が調べた限りでは紙モノでロゼットを作る方法を記事にしてる方がいなかったので、世界のどこかのオタクの参考になれば幸いです。

素材を取り外す予定ないよって方は瞬間接着剤で貼り付ければとりあえず間違いないと思います。知らんけど。

今回使用素材は関東氷帝公演で販売されたサークルカード(通称サクカ)です。こちらをまずは缶バッジケースに入れて保護します。公式ホームページによると、こちらの直径が約70mmなのですが、わたしの行動範囲には75mmの缶バッジケースしか販売していなかったので…

子供の靴のつま先にティッシュ詰めてサイズ合わせるスタイルで缶バッジケースの中心に固定しました。

そもそも、75mmの缶バッジケースに70mmのものを入れると余ったミミがへにゃへにゃになるので、サクカの後ろにクリアファイルの切れ端(なぜか家にあった)を75mmの円形に切ったものを入れているんですが、それのさらに切れ端を2.5mm幅に切って重ねて貼り付けました。それにより下部に段差ができるため、サクカがそれより下に行かなくなります。わたしは適当に切りましたが、重ね付けする部分は長さ6センチくらいあれば左右へのズレを防ぐにも充分な気がします。

写真だと両面テープがモロ見えですが、後で上からブレードリボンを貼るので問題ありません。ちなみに、クリアファイルは思ったより薄いので、けっこうへにゃへにゃのままです。後でもう一枚足されるので結果的にはそこまで問題なくなりました。

ブレードリボンを貼っていたところ、他のパーツの両面テープの端にくっついてほつれました。人生とはこういうものなので、こう言う時はハサミで切ってほつれ止めを塗りたくります。セーフです。ラインストーンシールとどちらにするか迷ったんですが、直径2.5mmのラインストーンを探すのが面倒だったのと、こっちの方がちいさ見え効果(?)があるかなと思い、ブレードリボンを選択しました。

ロゼットは通常の缶バッジと合わせるものと同じように作りました。見てわかる通り、今回も残念ながらフリルは自作です。今回は硬めのリボンを使って諦めの気持ちを持って幅広のヒダにしたため、早めに完成しました。所要時間はS1くらいです。

セリアで15分迷いましたがビビッとくるリボンチャームがなかったので、ガラスビーズとどこのご家庭にもあるCカンで自作し縫い付けてあります。

いよいよこの2つのパーツを合体させていきます。通常、缶バッジをロゼットにする場合だと、缶バッジ自体が磁石にくっつく素材のため、ロゼット側にだけ磁石を付けてくっつけている方が多かったです。中には安全ピンを通す部分を作っておいて落下防止にしている方もいました。

紙は磁石がつきませんので、今回はこちらを使用していきます。

打ち具不要の樹脂ホックと強力マグネット〜!

樹脂ホックというと分かりにくいんですが、パッチンなるボタンです。(幼稚園児か?)こちらは目打ちさえあればどこにでもパッチンボタンがつけられる優れものです。これを中央につけ、上下にマグネットをつけて補強する方針でいきます。

まずは、ロゼット側に貼る円形のフェルトを用意し、中央に樹脂ホックを付けます。一人暮らしの家に目打ちはないので、小学校の裁縫セットに入っていたミシン針と、どこのご家庭にもある丸ヤットコで無理矢理穴をあけました。最悪箸とかでもいけると思います。

そのフェルトをロゼットに貼り付けたものがこちら。「円形」などとかっこよく言いましたが、下流の河原の石くらい歪んでますね。最終的に見えなくなるのでわたしは気にせずいきます。

次に、サクカ側にもホックをつけていきます。フェルトだとへにゃへにゃで缶バッジケースに入れるのが困難だし、圧力がかかると出てきてしまうので、こちらは厚紙を使用します。厚紙を75mmの円形に切り、さっきのフェルトのホックの場所に合うようにカッターで十字の切れ込みを入れました。

はい、河原の石第二弾の完成です。これを缶バッジケースに入れましょう。

入りません。

どう見ても真ん中にビニール部分がありますね。切りましょう。これで解決です。

入りました!万歳!缶バッジケースを切りたくない場合はサクカ側から先にホックをつければこの無駄な手間はなくなります。

パッチンはかなり強力で、これだけでも十分落下防止になりそうなんですが、パッチンは5ミリくらいの高さがあり、このままだと浮いていてどこかに引っかかる可能性があるので、さらに上下にマグネットを貼っていきます。

サクカ側はマグネットをマステで貼っただけなので割愛します。ロゼット側は、小さなマグネットだけをフェルトに直接貼ることが難しいため、マグネットを貼ったフェルトの切れ端をロゼットに貼り付けました。

多少磁力は落ちますが、確かに「くっついてる」と実感できる程度にはくっつくので良しとしました。今回はセリアで5枚100円のフェルトを使用しましたが、もっと単位面積あたりが安くて薄いフェルトを使用すれば磁力は上がると思います。

これで無事、サクカをロゼットにできました〜やった〜!!

最後に裏面にバッグ取り付け用のヒモを付けて、裏面にまたフェルトを貼って完成です!

河原の石第三弾です。裏面と言えど、今までの河原の石達とは違い、外に出る部分なので、もう少し色とか形とか気にして欲しかったですね。来月実家に帰るので、もう少し大人しい色のフェルトを買って帰ってこようと思います。

装着写真がこちら!「強さ」を追求するあまり、金具にナスカンを選んでしまいました。ケイトスペードが泣いている声が聞こえてくるようです。

生活感がダダ漏れの背景ですね。河原の石で妥協する人間性がここにも現れています。

サクカがそもそも70mmあるので、直径15センチ近い、パチ屋の開店フラスタみたいな存在感のロゼットに仕上がりました。

ちなみに作業時間は、およそ関東氷帝オーディオコメンタリー2周分です。わたしは関東氷帝は前楽まで見て田舎に帰ってしまったんですが、大楽の横山くんも最高でしたね。同時に、着実に日替わりの柱への階段を登っていると確信しました。これは六角公演も期待できます。

推しのいる生活、たのC〜!!

最後までご覧いただきありがとうございました。よきオタ活ライフをお過ごしください。

 

ブロマイドケースをデコろう!〜俺みたいになるな〜

日記も手帳も筋トレも3日坊主の私、観劇記録も碌に続かなくなってるうちに気づいたらテニミュ歴3年になっていました。

レボライの余韻と未練にどっぷり浸かりながら生きていたのですが、来たる関氷凱旋公演観劇に向け、あまりにもテニミュ4th歌詞聞き取りという科目が苦手なので、初日公演配信を買って耳を慣らしていたところ、何故か芥川慈郎に沼ってしまいました。

そうだ!凱旋公演にはお友達も来るし、かわいいブロマイドケースを作ってみんなの推しと写真を撮ろ〜!!

 

これは田舎に住むテニミュのオタクが、どうにか居住地でかき集めた材料で硬質ケースをデコって、その反省点を書き記したものです。

反省や注意点がメインの記事になります。作り方については他の方のわかりやすい記事や動画が沢山ございますのでそちらをご覧ください。

この記事に辿り着いた方は私みたいにならないでね!

①材料を集める

テニミュのオタクを始めた頃大学生だった私も今や社会人、一人暮らしを始めました。なんと今住んでいる町には100均より高い雑貨屋はありません。それも、seria or wattsの二択です。オタク御用達のユザワヤまでは200キロあります。遠征?

私は立海と真田弦一郎のオタクなので、日頃から帰省したときに黄色や黒、ゴールドの素材を集めているのですが、突然ブルベに落ちたので手持ちの素材が使えません。

反省:汎用性のある材料は都会に行った時に事前に収集しておく

ちいさな百均2店舗で精一杯集めた材料がこちら。

やたら入ってる水色のリボン

田舎の百均に色付きのフリルなんてハイカラなものは売ってませんでした。白or黒。都会のセリアにはそれ以外の色も売っているようです。

B7の硬質ケースに22メートルも使わないことは分かりきっているのですが、水色でこの幅のものはこれしかありませんでした。メートル単価安すぎて怖いですね。不安は現実になります。

今回はこちらを自分でフリルにしていきます。

立海のオタクとして硬質ケースデコをやることを夢見てダイソーの布用両面テープを買ってあったのが救いです。

田舎のオタクは布用両面テープを見かけたら絶対に買っておいた方がいいです。うちの町の百均には売ってませんでした。

セリアで購入したのがこちら。

女児は全員好きなタイプのシール

最寄りのセリアはあまり大きくないんですが、シールの種類は豊富で助かりました〜!今回はこちらの材料と、手持ちの素材で戦っていきます。

目標が

•フリルがついてて

•左上にリボン

•ポイントシールでデコって

•キラキラの石を貼る

です。

ポイントシールというのはこんな感じ。

https://twitter.com/natalie_store/status/1619668052219396097?s=46&t=aD03MB1rANBQObCU8A2owg

ナタリーストアのサンリオ×テニプリコラボの販促画像でみたこれに心を奪われて、縁取りはポイントシールでやろうって決めていたんですよね。

シールの上からキラキラ石を貼って、かざんくんジローに似合うふわふわキラキラで可愛い感じにしようと思います。がんばりましょう。

②フリルを縫う

結論から言います。

反省:フリルは手縫いで作ろうと思うな。絶対買え。

一番の怒りポイントはここです。自分に怒っています。

B7硬質ケースの外周は約50センチ、たったこれだけの長さなのに、一回失敗してやり直す時間も含めて2時間半以上かかりました。

レボライのために作ったキンブレリボンが約3時間だったので、もう心が折れそうでした。(キンブレリボンはこんな感じにできました)

出来上がったものがこちら。

海藻?

市販のフリルは真っ直ぐだったのに、自分で縫うとこんなにグッチャグチャになっちゃうんですかね?わたしが下手くそなだけかもしれません。当然一人暮らし1年生のオタクの家にミシンなんてないので手縫いです。本返し縫いなんて1◯年ぶりにやりました。(後々YouTubeで手縫いされてる方の動画を見たら真っ直ぐなフリルが出来上がっていましたので、実力の問題なようです)

結論は「買え」なんですが私のように田舎に住んでる方や、推しのメンカラが特殊で自分で縫うしかない方もいると思うので、自分で縫う上での反省点も列挙しておきます。

作り方に関しては「リボン フリル 手縫い」とかで調べるとだいたい同じようなものが出てきます。

•買えるならリボンと同じ色の縫い糸を買え

(後述しますが私は白黒紺の糸しか持っておらず、事故ってます)

•あまり長い距離仮縫いするな

(ネットには、「なみ縫いして糸を引っ張って絞り、上から縫おう!」と出てきますが、50センチのフリルを作るのに必要な長さのリボンを一度に絞ると均等にひだができず、かといって綺麗なヒダにするにはどうしたらいいのかもわからず、長い燃えるゴミができます。私は針と糸を2本ずつ用意し、10センチなみ縫い→本返し縫いを繰り返すことでどうにか作りました)

•なるだけ太いリボンを使え

(手縫いするなら今回の20mmでもギリギリだと感じました。持ってる指が攣りそうだし、ひだを寄せるのに指で見えず苦労しました。)

•安いリボンを使うな

(今回はサテンリボンと称されたものを使ったのですが、安いので繊維の密度が甘く、本返し縫いで同じ場所に二度針を刺すと穴がどんどん大きくなっていき、超怖かったです。ユザワヤで一巻き100円程度で売ってるやつくらいの密度なら多分縫っても大丈夫)

•ほつれ止め液はあった方がいい

(私はタバコ吸わないので家にライターなんてなくて炙れないし、かといって端を2度折り返して縫うと分厚くなってその後の処理が大変なので、ほつれ止め液を両端に塗ってから作業すると超楽です。キンブレリボンを作る際に買ったものを今回も使用しました。今のところほつれ止め液売ってない百均見たことない)

この段階でもう日が傾いてきましたが、次の工程に進みます。

③硬質ケースにポイントシールを貼る

ポイントシールははみ出た部分を切り取る必要があるので、フリルと同居させるためには先に貼り付けなければいけません。

まずは黄色目当てで買ってあったダイソーの5色入りポイントシールの白いものに、先ほどセリアで買ったパステルブルーの蛍光ペンで可愛い色を

つけていきます。

つきません。

この方法を取る上でインスタのこちらの動画を参考にしたのですが、そもそも日本の方ではないし、百均のシールかもわからないし、下調べが甘すぎますね。

https://www.instagram.com/reel/CkwjZKOgfBi/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

反省:ポイントシールは水性蛍光ペンで色塗りできないものもある

写真だと色がついているんですが、この後指で数回擦ったら白いシールに戻りました。

ただ、奇跡的にパステルブルーのポイントシールの手持ちがありました。

それがこちら。

セリアのパステルカラーステッカ〜!!

私は普段これに自分で穴を開けて、給与明細のコピーを綴じる際にパンチ穴の補強に使っていたのですが、ここから青だけ拝借します。

私レベルの田舎の民になると、元々穴のあいたやつは売ってないんですよね。最初は信じられなかったんですが今回は助けられました。

貼り付けてはみ出た部分をカットしたものがこちら!

先程の塗れなかったポイントシールの紙の裏にガイドラインを書いて、カードケースの中に入れてからシールを貼ったので、曲線もまあまあいい感じになっていますね。今回はこの左上と右下の部分にキラキラ石やらリボンやらを貼り付ける計画です。

この工程は10分くらいで終わりました。

凝ったものは面倒だけど何かデコがしたい!という方はポイントシールだけでも十分だと思います。ここだけならゼロから揃えても材料費200円ですし、もくもくしてて可愛いです。

④硬質ケースにフリルを貼り付ける

ここも反省点が沢山あります。一点目。

反省:両面テープのはくり紙は少しずつ剥がす

まずは硬質ケースの裏面の四辺に布用両面テープを貼ります。今回はたまたま10mmのものを持ってたのでこのまま使います。リボンは20mm幅だったので、ちょうど10mm見える計算です。

わたしはここで両面テープの2辺を一度に剥がしてから作業を始めました。愚の骨頂ですね。

次の反省点にも繋がります。

反省:安いリボンを使うな

こちらは二度目の反省です。

二辺を一度に剥がした私。フリルのいろんなところがテープにくっつきます。先述しましたが安いリボンはなんか繊維の密度が甘いんですよね。

誤って張り付いた部分を剥がす際、リボン表面に小さいほつれが大量発生しました。

幸い最終的にはどこかに張り付く部分だったので助かりましたが、これがフリルのヒラヒラだった暁には泣きます。2時間半かかっているので。

個人的には3センチずつ剥がす→貼るくらいが事故りにくくて良かったです。

こうして四辺にフリルを貼り…?

始点のフリルが全部貼り付いとる!

なんかフリルが余った!?

大事故ですね。びっくりしました。

反省:フリルは四辺の長さぴったりで作る

反省:始点にははくり紙を貼って守っとく

これは手縫いではなく既製品のフリルでも起こりうるので次気をつけよ〜って本気で思いました。

手縫いフリルはクチャクチャなので、何度かケースに長さをあててみたんですが、クチャクチャすぎてよくわからなかったんですよね。恐らく50センチもいらないんだと思います。一度も定規で測ってないので確証はありませんが…

私はこの2つの事故が同時に起きたので、

中に入ってしまった始点の部分を余ったフリルでカバーし、なお余った部分はいかにも二重で豪華です!という風を装って誤魔化しました。よいのです。ここにはリボンがつく予定なので…

ちなみに、この硬質ケースは終始おもて面を上にした時に右側の辺が開くように作業をしています。フリルの始点•終点はブロマイドの出入口と反対側にあった方が綺麗だし、触る回数が減って壊れにくいかと思います。

裏面がコレなので綺麗もクソもないんですけどね!

フリルを作る際の反省はこれですね。縫い糸が丸見えな上に鮮やかな紺色です。さらに途中で縫い方の正解がわからなくなったり、糸が結ばさってるのに気づかなかった跡まで浮き彫りです。

フリルを手縫いするなら同じ色の糸をどうにか探しましょう。

現在の表面の状態がこちら。

まだ当代ジローくんのブロマイドを持っていないので、先代部長にご協力いただきました。(売り物なのでお顔モザイクかけました)

けっこういい感じなのでは!?

ちなみに、ここまでで5時間半経過しています。関氷の配信を見ながら作業していたのですが、2周目の3分の2くらいまでいきました。

今日はここまでとし、作業は2日目に突入します。

⑤リボンを作る

おはようございます。2日目です。リボンはキンブレリボン作りで一度やっているので、恐らくスムーズに行くことでしょう。無理でした。

水色のリボンは昨日の一色しか持っていないのですが、フリルとは違う色のリボンが付けたくなってしまったので朝イチでセリアまで車を飛ばして買ってきました。それがこちら。

私はリボンは太ければ太いほど可愛いと思っている人間なのですが、この町で20mmを超える幅のリボンは薄桃色しか手に入らないので、シルバーと紺オーガンジーの2本を買ってきました。

https://youtu.be/JKHeylo1Sh8

こちらの動画を参考に、可愛い2本リボンを作っていきます。

またつまらぬものを産んでしまった…

今回はメジャーを出して、動画の通りにリボンを切ったのですが、途中で指を離したからか結び目が締まらず、何故かタカアシガニみたいなリボンになってしまいました。それぞれの自我が強すぎてこのリボンにダブルスは向いてませんね。

ということでこのリボンを切り出して再利用し、キンブレリボンのように各パーツをバラバラに生成します。

私にとってはこちらの方が10倍楽でした。「指2本でできる!」は、リボンが出来上がる前に左手が攣りそうになったので… リボンの胴体は両面テープでわっかにしたものを2本作った後、適当にクロスさせて普通の糸でぐるぐる巻きにしてあります。脚はシルバーのリボンに切った紺色を片足ずつ貼り付けてあります。原始的ですが解けないし間違いないです。

帯→脚の順で胴体に接着していき、完成したものを昨日の硬質ケースに貼り付けます。どん。

水色一色だったケースに彩りが追加されました。恐らくセンスのある方はさっきのタカアシガニもうまいことヒラヒラ〜っとケースのフチに沿わせて美しく接着できるんだと思いますが、私は美術6(10段階)の堀尾なので潔く短足にしました。

⑥キラキラ石を貼る

とうとう辿り着いたよここまで…

ということでラストはフチにキラキラを貼っていきます。写真を撮るときにキラキラしていると推しも輝くので。

作業途中の写真を撮り忘れたようです。まだまだだね。右下のスペースが一番広いので、まずはここに大きなパーツを貼り付けます。余ったスペースには昨日買ってきた色つきの石をつけ…

全部くっていてる!

開けるまで気づきませんでした。こんなにスキマがあいてたら絶対バラバラだと思うじゃん?というかこのシールを1シートで使うシーンって何なんですかね?

反省:表示を見て買い物する

結局このシールは裏面からカッターを入れ、ストーンの輪郭に沿って一つずつ切り出して使用しました。超面倒だった…

⑦完成!

紆余曲折ありましたが完成品がこちらです。

わたし好みの可愛いケースが完成しました!

昨日事故ったフリルの始点も、リボンでいい感じに隠れました。2日目はずっと跡部を入れたまま作業していたので、若干デザインが跡部に寄ってしまいましたが、氷帝ってだいたいこんな感じだよな?という仕上がり。観劇は毎回遠征になるので持ち運びに強いものを、と作成前に考えていましたが、作成中は全く頭から抜けていましたので非常に立体感があります。移動中にパーツが取れないことを祈るばかりです。

所要時間:8時間(配信3本弱)

材料費:880円(今回のために買って実際使用したもののみの合計)

結論:正直買った方が楽

買った方が楽ではあるんですが、私は田舎在住で暇だし、週末の時間潰しとしては超たのしかったです。自作するならやはり素材集めが一番大事だと思いました。次はもう少し色や材質にこだわって作りたいですね。

器材の面で言うと、布用両面テープとほつれ止め液を持っていたのは超ラッキーでした。フリルは根元もある程度立体感があるので液体の接着剤で貼るとなると重しをしたり液のはみ出しに気を遣わなきゃいけなかったりで、もっと時間がかかったと思います。ほつれ止め液はリボンを扱う前に両端に付けておくと、何度失敗していじくっても端がボソボソにならないので不器用にはマストです。

あればよかったな〜と思ったのは、ストーン用のピンセットですね。ストーン自体も貼るスペースも小さいし、意外と接着力が強くてリカバリーできないので、指だと位置調整が難しかったです。最近では百均にも売っているので近いうちに買います。

もしこの記事を読んで「よし!わたしもつくるぞ〜!」ってなる方が一人でもいらっしゃったら全力で応援します。がんばってください。

 

番外編:裏面の処理

完成はしたのですが、フリルを貼り付ける際にヨレがあったみたいで、脆弱な本返し縫いの糸が浮いてきてしまったので、裏面に余ったリボンを貼って補強することにしました。22メートルもあるので大量に残っています。

これで紺色の縫い糸も、謎の輪っかも、全部なかったことになりました。美しいですね。リボンはいちいち切るのが面倒だったので、四隅でいい感じに折ってあります。

表に返すとリボンや両面テープが丸見えなのですが、ブロマイドが入っていない状態で写真を撮ることはもうないのでよしとしました。ネットで調べると裏面一面にフェルトを貼ったりするようです。

これで全ての作業が終了しました。

観劇まであと2週間!俺もうワクワクだC〜!!

多ステの魅力を知った。

副題:近い席だけが良席とは限らない

※この記事はミュージカル黒執事 寄宿学校の秘密のネタバレを含んだレポです。

来てしまった大阪。
先日の新テニミュが在学中最後の遠征になるかな~と思っていたのに。
私の学生ラスト遠征は4th不動峰になりそうです。

今回は生執事を初の3公演!
メルパ前方センブロ・1階最後列下手寄り・ライビュで見たので、それぞれの良さも絡めて感想を残していきたいです。
よく考えると、生で観劇した作品をライビュでも見るのは初めてだったので新鮮でした。

生執事を観に行くにあたり、過去作(千の魂・豪華客船編)と今作ゲネプロ動画で勉強しました。
今までの生執事は、豪華なセット・アンサンブル・キャスト・実力で、世界観で観客をぶん殴っていくような印象。見事に私もぶん殴られた。
それに比べて今作は登場人物がほぼ学生。
いつもの豪華絢爛・貴族の世界!とは原作の印象も異なっているし、キャストもフレッシュ。
ゲネ動画で見たP4曲のハモりを聞いたとき、今回は推し(田鶴くん・後藤大ちゃん)を見に行けるだけで満足、クオリティは問わない、と決意しました。

本当に申し訳なかった。

M1、シエルがセバスチャンを召喚して、ひとフレーズ目で圧倒されました。
私の知ってる立石俊樹じゃない。
私の知ってる立石くんは、幸村精市テニミュ)とマカロン(サクセス荘3)だけなのですが、彼の「神の子」幸村精市は、神の子でありながら、どこか「常勝」という神に捧げられた丸焼きの子羊のような、終始どこか憐憫を誘う在り方に感じられた。

それが今回はどうだろう。
シエルの魂という美味しいスイーツを嬉々として熟成させる悪魔の姿、聖なる教職者・ミカエリス先生としての姿、面倒くささと腹黒さをキラキラのオブラートで包んだセバスチャン・ミカエリスの姿。
あのM1だけで悪魔と執事の姿を自在に歌い分ける彼の姿に感動しました。
捧げられる子羊から、子羊を頂く立場になってた。
「塗りつぶすperfect black」ソロパート、私が見てた公演では一度も外していないのは本当にすごかったです。圧巻。

立石くんに(私が)ぶん殴られて始まった1幕。
歌とセリフで綴られる爽やかな学生生活。
ゲネ動画で大変なことになってたP4テーマソングも良い感じのハーモニーになってました。

私の推し達の姿もとっても素敵でした。
失礼ながらジェネリック真田・標準語の仁王だろって思ってたけど、ちゃんと英国紳士だったし、表情やしぐさに「慕われる寮長」がちゃんと出てた。
真田は床の間に「常勝」の掛け軸飾ってる武士みたいな雰囲気だったけど、グリーンヒルは男所帯の長男みたいな雰囲気が笑顔から出てて素敵でした。
ただ、彼だけみんなと同じダンスなのに3倍くらい移動してるように見えた。脚が長い。
前方席の時は双眼鏡を覗くと上半身か下半身どっちかしか見えませんでした。

バイオレットもセリフは少ないけどそこには確かな優しさとチェスロックへの親しみが滲んでいて、チェスロックもそれを分かって慕っている感じがとても良かったです。
あと二人ともダンス上手い。

推しと推しの絡みシーンとして楽しみにしてた、白鳥の宮でスケッチするシーン。
まさかほんとにグリーンヒルがポージングしてるとは思ってなかったので最初めっちゃ笑いました。
しかも本当にバイオレットがフランスパン投げつけてるし。
千秋楽の田鶴くんのひっくり返り具合がとんでもなくて、座席揺れたかと思いました。

一幕で推し以外に惹かれたのがモーリス役の田口司くん。
正直菊丸の時には笑顔が固くてあんまり得意じゃなかった(というか永田くんが理想の菊丸すぎた)のですが、今回の腹黒キャラ、めっちゃハマってた。
菊丸の天真爛漫感にはわたしは魅力を感じられなかったけど、今回の影を纏った笑顔や、レドモンドを慕いつつ裏でニヤけてる感じがとても上手で好きでした。
現地ではあのシーンずっと田口くん追ってました。

このままキラキラ学生ライフ!みたいな感じで終わるのかと思いきや突然の殺人匂わせ。
温度差でしんどくなりました。
はなまる元気な田鶴くんしか見たことなかったので、(高校生の)年相応の不安定さや、心の底の罪悪感がセリフのないところからでも伝わってきて、うわ解釈深……ってなりました。
2幕の回想でも思ったけど、この時一番冷静なのがバイオレットなのも好きです。

今回から変更になった葬儀屋役の堪大さん。
過去作を見たとき、和泉さんがあまりにも葬儀屋すぎて不安だったのですが、堪大さんの葬儀屋もとても素敵でした。
若さというか、イキイキさというか。
前作で正体を現した彼の、どこか吹っ切れたような活力みたいなものを感じました。
あとソロ高音がめちゃくちゃ綺麗でした。
田鶴くんが縁の上下の力持ちだとすると、堪大さんは神輿の担ぎ手と舞い手兼任してるみたいな感じでした。
いみわからん。

いよいよ2幕、クリケット大会です。
2幕はほんとうに体感5時間あった。
テニミュと噂になっていたクリケット大会、確かにテニミュだったし、なんならヒプステもしていた。
原作の雰囲気も技名もかなりテニプリっぽいので、必然的にそうなりますよね。
クソデカボイス審判田鶴くん、ラップする田鶴くん、明らかに雷を連発する田鶴くん……
初めて生で見る推しがこの作品で良かったと、神に感謝しました。
こんなにはなまる元気な田鶴くんを一度に浴びてよかったんでしょうか……

神に感謝したところで思い出したのですが、ミカエリス先生の十字架ネックレスが異常に長いのが気になった。
9年カトリック教育機関にいましたが、あんなに長い十字架の首飾りは見たことないです。
ロザリオ(そもそも首飾りじゃない)にしては構造がおかしいし、原作黒執事に準拠したんですかね。

クリケット大会、田鶴くんがはなまるなのは当然として、佐奈ちゃんと大ちゃんも最高でした。
海堂してる時の佐奈ちゃんしか見たことなかったので、大人しい方なのかと思ってたのですが、めっちゃはっちゃけてました。
あの長いティータイムを日替わりにする胆力。
ももくろパロ・ミュージカルチェア(人間椅子取りゲーム)・ビューティーコンテストの3つを見れたのですが、キャラ崩壊のギリギリのラインを攻めてた。
貴族だろうとドルイットこしゃくの親類だろうと、男子高校生はバカだからきっとあのくらいしますよね。
解釈の幅もミュージカル化の面白さだとおもいました、たのしかったです。

大ちゃんは正直ずっとしゃがんで絵描いてるだけだし、実際ライビュではほぼ抜かれてませんでした。
でも、大ちゃんを定点観察していると、お絵かきしながらチェスロックとお喋りしながら元気な田鶴くんを指指したり、審判するP4を見下ろしたり、細かい仕草の芸が深い。
「キャラクターが生きてる」と感じた瞬間でした。
ベンチワークだいすき芸人なので。
帽子落としてレドモンドに拾って貰うところと、そのうちめんどくさくなって袖に帽子ぶん投げちゃうレドモンド最高でした。

爽やかなマッサン(古い)みたいなボートパレード帽子被った田鶴を見ているうちに来てしまった真夜中のお茶会。

ここの机、客席に対して縦向きに設置されているので、センブロだとシエルの後ろ姿とブルーハウスの2人の横顔しか見えないのが残念だったのですが、ライビュはカメラが動くので、ばっちり表情がみえました。

ここがもう後述の回想に次いで良かった。
一幕でもバイオレットが一番冷静だったと述べましたが、シエルが校長に糾弾している間、
バイオレットは諦観にも似た表情で俯き、
レドモンドは自分達は何も間違っていないと言いたげな毅然とした表情で、
ブルーアーはどうにか自分達が正しいと分かって貰うために必死に釈明しようとしていて、
グリーンヒルは罪悪感でいっぱい、もう早く話して楽になりたいとでもいうような悲痛な表情。
4人ともそれぞれ違う感情を露にしていて、その4人の解釈の違いにも感動しました。
下手で見るとちょぴっとP4の表情見えるのですが、田鶴くん定点してて他見てませんでした。

ここ、寮弟はなにも知らないので大混乱している様子が本当にしんどいんですよね。
大好きな寮長がひとごろしなんですよ?私なら幼女になって泣いてるところです。

もうしんどいのに、ここに畳み掛けてくる一番の山場、回想編。
プリーフェクトなりたて・よろこびでいっぱい!がんばるぞ!ってなってるグリーンヒルが、それはもう眩しくて眩しくて……
4人は本当に綺麗で、真っ白だったんだなっておもいました。

アーデンの、学園の秘密を知った彼らの歪んだ表情も、それぞれ違った歪みで……

グリーンヒルが二人を殺した後、その手からクリケットのバットをそっと拐っていくバイオレット。
動揺と失望、驚愕の渦から抜けられていないブルーアー、レドモンドに対してもうバイオレットは“覚悟を決めた者”の顔をしていてしんどかったです。
ここ、千秋楽ではブルーアーが号泣しすぎて全然闇落ちP4ソング歌えてないのがまたさらにしんどかったです。
しんどかったしか言ってない。

彼らにとっては伝統を守り継ぐことが正義だった。
まあそんなもの世間一般では正義でもなんでもなくて。
杉下右京がここにいたら、「いい加減にしなさい!!!」と言ってくれていたと思いますが、ここは21世紀ではない。
ライビュでは音量がバグっていてセリフの音量がやたら大きかったのですが、「ひとをころしておいて、なにをいっているんだ?」というシエルの台詞が、しんとした映画館に響き渡っていて、悪の貴族が倫理を説くのか、という気持ちと、今のP4に現実を突きつけないでくれ、という気持ちで心がヒュッとなりました。

グリーンヒル、腕がえぐれてるのでみんなもうちょっと優しくしてあげて。
腕がえぐれててもゾンビに襲われてるレドモンドをかばうグリーンヒルは、どこまでも真っ直ぐで泣きました。
P4は真っ直ぐの方向が違っただけで、きっと歪んだのではなかったんだと私は解釈してます。

とまあ、だいたい内容はさらえたものとして、全体的な感想も残しておきます。
本当はメモにはもっといっぱい書いてあるけど、夜が明けてしまうので。

私は初めてのメルパルク大阪だったのですが、音響イマイチじゃないですか?
東京の会場も、演劇では日本青年館しか行ったことがないし、地元では基本的に劇団四季しか行ったことがないので、あまり比較はできないのですが、前方センブロでは、低音ー高音、歌声ーBGMのバランスが悪く、あまり歌詞が聞き取れない曲が多かったです。
特にタヅラップは、きょうもげんきだなぁ、くらいしかわかりませんでした(双眼鏡で定点してるので、投影されてる歌詞が読めないのもある)。

次の日、1階最後列、音響ボックス前で聞いたときはかなりバランスが良くなっていたので、後方から聞いたときに良く聞こえる音量設定なのでしょうか。
座席も扇形ですし。

あと、かなり両サイドのセットが大きく、2階に柱や柵があるので、段差がほぼなく、見上げる形になる前方では座っている役者の顔にちょうど被ってしまうことが、特に一幕で多かったです。

推しの顔が肉眼で見え、うっすら肉声が聞こえたのはめちゃくちゃ価値のある体験でしたが、作品を楽しむという意味では、今回は後方の席の方がよかった気がします。

ただ、後ろの固定セットは引くほど階段が高いので、どこの席からでもよく見えたと思います。
指揮者するミカエリス先生はとても見やすかったです。

また、もう1つ観劇前に不安だった、アンサンブルが少なすぎる問題。
前作までは、アンサンブル盛り盛り、「概念」みたいなダンサーさん達がいることで2.5っぽさがなくなっている印象だったのですが今回は4人。
4人?????って思ってました。
見たあとは、ほんとに4人???????ってなりました。
明らかに7人とか、多いところで10人以上いました、アンサンブル。
きっと出番じゃない他のキャストさんがやってるんですよねあれ。
めちゃくちゃ歌も踊りも上手で、アンサンブルの少なさによる画面の寂しさは全然なかったです。
出てる方は絶対しんどいと思う。すごい。

思い出したので、楽カテコの話します!
カテコは本編なので。

2公演チケットを持っておいてさらにライビュを買った目的は2つ。
1公演目が近すぎるので記憶が飛ぶ可能性があると思ったこと、絶対楽挨拶があると信じていること。
思ったとおり楽挨拶ありました。ありがとう。

田鶴くんも大ちゃんも佐奈ちゃんも里中くんも、みんな素敵で愛らしい挨拶でしたが、やはり優勝は立石くん。
原宿のわたあめよりふわふわしてた。
立石くんは日替わりに入るとミカエリス先生が抜けてふわついてるのが可愛かったのですが、「立石くん」の挨拶は段違いでした。

絶対みんな袖で見てるのに、スタオベの景色が最高だったよって言うのを「後で伝えておきます」って言ったり、話してる途中で拍手もらって、タモリさんムーヴやって「一回やってみたかった!」って言ったり。
何かにずっと感謝してて、大好きって言ってたのですが、内容の8割ソレでした。

本当にさっきまで悪魔で執事だったんか???
最高でした。
歌と演技が良くなりすぎて不安だったのですが、としくんはとしくんでした。

まだまだ見逃してるとこ絶対あるのでDVD買うぞ~~~~!!!!(毎回言ってる)

良席厨になりそう

※この新テニミュレポはネタバレを含みます。

昨日に引き続き新テニミュを観劇した。
私の新テニミュ参戦は、今回はこれが最後。

今日はまるでビギナーズラックのような神席だった。
なんとセンブロ通路前で更に通路横。
サービスナンバーで客降りやハイタッチが出来る状況なら、すべてのオタクが喉から手が出るほど欲しがる席だろう。
余談だが私は新テニミュのチケットを取ってから「センブロ」「サブセン」という言葉を知った。

もうこんなに良い席は当たらないかもしれないというレベルの神席だった。
嘘。また当たってください。

今日は、昨日一度見ていることもあり、少々心に余裕があった。
見たいシーンが来る前に双眼鏡を構えることが出来るのは多ステの魅力だと思う。
今日の負け組のシーンは全てサナゲンのストーカーに費やした。
サナゲンくん(ボーイズのどなたか結局わかっていない)、横顔がとても美しいサナゲンでした。
特にスポーツマン狩りが終わった後、革命にリョーマを誘うところが最高でした。
ありがとうサナゲン。
DVDはきっと今牧くんがアップになると思うので思う存分堪能した。

通路前の良いところとしては、前の空間が広いことで前列の客の頭が視界に入らないことだろう。

昨日の席も決して悪くはなかった。
サブセンで客席の奥行きのちょうど真ん中くらい。
まっすぐ前を見るとステージの端がある位の場所だった。
跡部王国ナンバーがよく見え、高校生ベンチは双眼鏡がないと厳しい距離。

ただ、私は身長も座高も平均よりかなり低い。
そのため、ステージ前方の低い位置はほとんど見えなかった。
立っている人間のふくらはぎから下は見えないし、鬼vs金ちゃん・徳川vsリョーマで、負けた二人が寝転がっているところに至っては、どこに二人がいるかすら分からなかった。
テニミュは爽やかスポーツものなのに人が倒れ伏す状況が多すぎると思う。つらい。
両サイドにも客が入っていると、どうにも一人チューチュートレインでかわす訳にもいかない。

それが今日はどうだろう。
まず近い。
舞台の半分より前にいるキャストだと表情が双眼鏡なしで見えるので、キャスト全体の動きを追いやすい。
大好きな「7人の侍」や高校生+三船ソングを全身で堪能できた。
また、肉眼で見れることで「キャストが本当にここに居る」という実感も増した。

そして舞台手前にいるキャストの足元までしっかり見れる。
今日はらいまくんのふくらはぎを双眼鏡で眺めました。キモ。
らいまくんの好きな筋肉は肩の筋肉です。
今日は今牧くんとらいまくんの寝そべりシーンもしっかり見ることができた。

また、今日は対角線上の端にいるキャストが非常に見やすかった。
コート入れ替え戦最終試合、鬼の試合中の裏で入江と徳川が水道で話すシーンは誰もが好きだと思うが、実は(?)このシーン、上手サブセンからだと前の客の頭が視線上に正面より多く、かなり見辛い。

当然メインは鬼の試合なので周りの皆さんが正面を見ているなか一人双眼鏡と首を左に全振りするのは少々申し訳なさがあったし、入江の表情も若干見辛かった。

その点今回は最初から最後まで楽しめた。
「詮索は無しにしてよ」の表情大好きです。

あと、これは何となくだが音が大きく聞こえた。
昨日より舞台正面に近づいたからというのもあるが、今日は経験豊富組キャストの地声が若干聞こえた。強い。
私の大好きな足音もかなり聞こえた。さすがにバウの「ありがとうございました」は聞こえなかったが。
また、打球音も昨日より大きく聞こえた気がする。
余談だが、跡部入江戦中盤、跡部王国前の二人の打球音の違いが最高に好きだ。
跡部をズパンッ!!!!だとすると、入江はズパァァァァン!!!!という感じで、入江の打球音に余韻を残すことで二人の打球の威力の違いを表現しているのが面白いと思った。

神席良かった語りはここまでにして、今日の公演の記録を残しておこう。

まず、私が「ここ日替わりだろ!」と思っていたところは日替わりではなさそうだった。
サナゲンは今日も中学3年生を10回唱えていたし、三船は乳首ドリルされていた(違う)。

その代わり、鬼vs桃ちゃんの鬼ナンバーで火の玉?を投げた後が昨日と違った。

昨日は鬼が赤也に投げる→赤也がアチアチ!!ってやって後ろに投げる→跡部がキャッチあんどクルクル→袖に投げるの流れだった。
実際には全然袖には届いておらず、袖から謎の腕がシュッと現れていた。かわいい。

今日は鬼が白石に投げる→一旦白石がキャッチ→白石がアチアチしながら直接袖まで持ってく→あー熱かったと言うかように手のひらを眺める、という流れだった。

昨日も今日も火の玉(?)に怯える赤也がはなまる可愛かった。
あの歌舞伎にありそうな赤くて細い紙の束、正式名称あるんだろうか。
多分鬼ナンバーが歌舞伎調だからあれも歌舞伎の小道具にあるものだと思うんだけど……

もう1つ印象に残っているのは赤也の日替わり。
サー立大好きなので。

細かい流れは覚えてないが、
赤也が三船にちょっかい出すorぼそっとなんか言う→三船「誰だ?」みたいなこと言う→誤魔化す・かばうといった感じのとこだ。

昨日は赤也自身がつくつくぼーしのモノマネをしていた。
私はつくつくぼーし本体を見た(聞いた?)ことがないので似てるか判断はつかないが、ツクツクボーシ!!ツクツクボーシ!!って言ってたしツクツクボーシなんでしょう。
三船は素直にだまされていた。二人とも愛しい。

今日は千歳が庇ってくれていた。
いろいろな意味で。
神隠しばい……」という千歳の陰に完全に隠れていた。物理的に。
今回は手塚や桃ちゃんが小さめなので赤也が大きく見えていたのだけど、松島くん体格が良くて素敵!
そんな優しい千歳を赤也は「何すか?」みたいな感じで塩対応していた。
切なそうな千歳。
先輩やぞ。

今日の三船の崖上ボーイズへの無茶振り。
昨日は素振り何万本かで、謙也がヘロヘロになっていた気がする。私はその時サナゲンのストーキングしてたのであまり覚えてない。

今日は利き手と逆で素振りだった。
明らかに戸惑うボーイズ。
このシーンは暗めなので双眼鏡必須だ。
昨日より明らかにスイングの威力が落ちるサナゲン。がんばれサナゲン。
別のシーンを挟んで戻ってきた時もちゃんと左手で素振り練をしていた。えらいぞサナゲン。
今日の謙也は両手スイングで逆手をごまかし、素振りではなく腰振りをしていた。

是非他の日替わりも見たいですね。
DVD買っちゃうかも。
今回のバクステは楽屋わちゃわちゃが普段より少なそうだし、日替わり収録が増えるのでは?と勝手に予想している。
一緒に行った友人的には泰江くんの方が好みだったそうなので両方見たいところ。

きっと次の公演では「良席こい!!!!」とか物欲センサー働かせちゃうんだろうな。
今回のように、当たれば万々歳、という初心を忘れないようにしたいところ。

明日地元に帰ります。外道おにいさん推しオタクに生まれ変わって。
また来るねテニミュ👍

良い意味で新テニミュに裏切られた話(ネタバレあり)

※このレポは新テニミュのネタバレの塊です。

(前略)
こうして数々の迷いを解決したどり着いた日本青年館
地図の読めない私は2度ほど迷ったが、なんとか開演前に着けた。
国立競技場前から行くオタクがあんなに少ないとは思わなかった。

劇場が暗闇に包まれ、まず聞こえるのはテニスボールの打球音。これぞテニミュ!と心が踊った。

次に現れるテニミュボーイズ。
はやっと思った。
テニミュボーイズは結局最後まで大忙しだった。
刀ミュでいう歴史修正主義者のような忙しさだった。

私としてはサー立の女なので前田くんにフォーカスを当てたいところ。双眼鏡を前半の3分の1くらいは彼からいまくんに当てていた。3rdのオタクなので。

これはあるあるだと思うが、双眼鏡や裸眼で彼をじっと眺めていると、何度か目が合った気がして嬉しくなった。
やはりDVDや配信にはない生の魅力がここにあると思う。
どうにもカメラ越しだと「私」と目が合った!という感が薄い。

生観劇ならではの魅力としてもうひとつ感じたのは音だ。
DVDだと暗転時の大道具移動音やラリーの靴音が少なく感じる。
この音が聞こえると「本当に王子様がここにいるんだ」と強く実感し、熱くなった。
また、人数の多いナンバーの圧倒されるような声量。
画面、というよりスピーカーを通してしまうとどうしても「割れんばかりの歌声」はなくなってしまう。
三船の歌がまるで帝国劇場にいるかのような錯覚を起こさせたのも、彼本人が数メートル先にいたからという要素があるかもしれない。

三船に関連するのでついでに書くが、彼は日替わりも最高だった。
その前の齊藤の「趣味は蟻の巣の観察です」(ここも日替わりなのかは私にはわからない)に対応してなのか、「趣味は編み物だ。 嘘だ!」のお茶目さは、岸さん本来の人柄の良さと三船の本質が融合していてとても良かった。
いい人やねんあのおっちゃんきっと。

また、わたしの最推し・サナゲンこと真田弦一郎との絡みも良かった。
崖の上の高校生vs中学生の試合、 乾も柳もいないのにどう決着が着くのだろうと薄々疑問に思っていたのだが、中学生が全滅したその時…崖下から現れるサナゲン!!!

結局何しに来たのかうやむやになって終わったが、三船に年上に間違われるサナゲン、三船に「中学3年生」と10回言わされるサナゲン……
最高でした。
彼はボーイズの中のどなただったのでしょうか。
体のラインは少々細かったものの、肩幅の広さと声が1stの兼崎さんを思わせる感じで良かったです。

前半ラストは幕間日替わり。
今日は三船でした。(いつもなのかはわからない)
もう一人のスタッフが消毒液(?)の噴霧器を持っていて、「消毒すなァ、消毒すんのかい!せんのかい!すん……せんのかァい!!」ってアレです。乳首ドリル。
関西出身じゃない私にもわかりました。
いいキャラでてました。

後半は小野健斗さんのおかげであまり記憶がありません。
大和役の子、センチメンタルな表情が非常にお上手でよかった。多分アレ千秋楽で泣くな。DVD買います。
手塚ってどうして全員あんなに手塚なんだろう。
今回も手塚本人だった。
ほんとに手塚が11人いるな……
強いて言うなら多分歴代手塚の中でも小さめで、高校生との体格差がよかったですね。(さすがに桃ちゃん役の子と海堂をやってたボーイズの子は小さすぎた気がするけど……)

そしてここからが私のお目当て!
跡部vs入江戦です。
どうして12月ではなくわざわざ先の読めない2月公演をとったかというと相葉さんが見たかったから!!!
3rdシーズン最終公演でテニミュ沼に落ちてしまった私が最初に見たのは、TSUTAYAで100円で借りてきた、1stシーズン関東立海の後半。
そう、小野健斗さんと相葉さんの出演公演。
他にも動画で沢山「えなりの不二」を見てきた私はどうしても彼をテニミュの舞台で見たかった。

実際見て……本当に最高でした。
声は当然本人だとして、まずビジュアルがすごい。
普通声優やってるからって見た目も本人にはなりません。ヨコハマディビジョンじゃあるまいし。
最初に現れた時からもう入江奏多
何より良いのがその表情。
あの食えない笑顔が相葉さんによくお似合いだったし、途中余裕のなくなっていく姿との対比もとても良かった。
ネタバレ踏まない誓いを立ててしまったのでまだ泰江くんの入江を見れてないけど、相葉さんは最高の入江だった。
地面に倒れ伏した後、顔をあげる瞬間を双眼鏡で待ち伏せしたくらい。

ベンチワークが上手いなと思ったのは、相葉さんと我らがサー立の前田くんだ。
圧倒的にあの二人は他のキャストに話しかけにいく姿が印象的だった。
特に前田赤也。
ダブルスを経て白石に積極的に話しかけたり、リリちゃん(蔵兎座のことを私はそう読んでいる)とも確執があったはずなのに、試合が進むに連れて仲良さそうにしているのが、赤也を解ってるな~~~~!!!という感じで良かった。
特に跡部王国建国ソング!
みんなで高校生にばーん!した後、2発目を打とうとする赤也をリリちゃんが回収してるのは超絶ほほえましかった。
負け組帰還後も、リリちゃん越しにサナゲンをチラチラ見る赤也、可愛かったです。お前先輩やろ。

ベンチワーク関連でもう一つ。
コート入れ替え戦の第一試合でしか見られなかったので私の気のせいかもしれないが、高校生と中学生で打球を追う目線の速度の違いがあったのは面白いと思った。

中学生はリリちゃんを全力応援してるので超真剣に試合を見てる。打球を追う速度も速い。

一方高校生は当然外道さんが勝つと思ってるので応援に力が入ってないわけではないが、試合全体を見ているというか、どこか冷静で、打球を追う目線もゆっくりだ。
私はそういう印象を受けた。

解釈は自由だし、たまたまかもしれないが、そうだったら面白いなと思う。

個人的に好きだったデュエットは鬼と金ちゃんの試合のナンバーだった。
キャリア的にも、高校生のキャストの方が中学生キャストより歌が上手いというか厚みがあった印象の新テニミュの中でも、彼ら二人が一番相性がよかったと思った。

二人とも動きがよかったし、声質も似ていて素敵だった。

予想以上だったのは跡部役の高橋くん。
ビジュアル発表の時は正直あまり好みではなかった。なんせみうべが初めての跡部なので、おぬべ系(失礼)はあまり見慣れなかったのだ。

驚いたのはその歌声。
セリフの声は歴代跡部のなかでも高めに感じたが、歌になると圧倒的に声の圧も厚も増していた。
相葉さんに引けをとらないソロ、本当に初舞台なんだろうか……

いろいろ思い出しつつ書いたが、私の記憶を持っていった一番の元凶、サービスナンバー。
私服じゃん!?ってことにびっくりする時間は一切くれなかった。
そこにはディズニーランドが広がっていた。
まじであの場所はディズニーランドのエントランスだった。
外道おにいさんの私服かっこよかったです。
赤也はちょっとおにいさんっぽくなってた。良かった。

そう、なんとここにあるのが日替わり。
多分中学生1人、高校生1人、コーチ1人なんだと思う。
ちょっと気恥ずかしさが隠せない控えめな跡部の投げキッス。
このへんで、「あっここ日替わりなのかな」と気づいた私。
ここから死ぬぞ私。

次は徳川。
「これだけは言わせてくれ…… 『負けはいけないな』」


は?????????
ヤナレン????????????????

ここで私の記憶は吹っ飛び、涙が溢れた。
1st厨とは言わないが、1stでテニミュを勉強した私。
「これを生で見れていたらな……」と何度も思った。
それが?現実に???????

今でも私の脳内では小野健斗さんが「負けはいけないな」と言っている。
服装は忘れたので脳内に出てくるのは首から上だけだ。



ということで記憶を失ったので明日も見てきます!
明日は友達と3人!楽しみだな!!!!!!

めちゃくちゃ感染対策がんばってて本気の静寂なのでLINEで会話するぞ!

行こうぜ、新テニミュ!!!(ネタバレなし)

※この記事は新テニミュに関するネタバレをほぼ含みません。

ついにこの日がやってきた!!!

公演決定から数多の困難を乗り越え、ようやく初めてテニミュを観劇することができた。
初めてがまさか新テニミュになるとは、2月の私は想像もしてなかっただろう。

本当に今回は危なかった。
自分でも「生でテニミュを見れる」ことを諦めかけていた。
スタッフさんキャストさん本当にありがとう…!!

という訳でやってきた東京。
私は雪国育ちなので当然飛行機は前日の便である(以前吹雪により2日東京でカンヅメにされた経験がある)。

テニミュを見るにあたり、どのような態勢で臨むか非常に迷った。
とりあえず双眼鏡は買った。2ヶ月倍率・メーカーを熟考し、結局サイトロンの5×21にした。
倍率が低すぎやしないかと思ったが今日見た感じでは大成功だった。意外と日本青年館狭い。

また、ネタバレを徹底的に避けようと決めた。
公演が始まるのは12月、私が観劇するのは2月。
どう考えても支部にもTwitterにもネタバレや日替わりが溢れることは想像に易い。

私はどんなに推しの絵師でも、私より先に公演を見る人はTwitterをミュートした。支部の感想・レポもタイトルだけ見てスルーした。当然公式のダイジェストすら見なかった。

これで、(ジャンフェスを見ちゃったので)一部のキャストの声を知るのみ、歌声やステージ構成などを一切知らずに日本青年館入りを果たした。

最後に迷ったのは、原作を読み返すかどうかだ。
私がテニミュにはまった2月に新テニも揃えて最新巻まで読了しているとはいえ、さすがに序盤の記憶はそこまでなかった。
新鮮な気持ちでストーリーを楽しむか、ストーリーを把握した上で歌詞やセリフへの還元を楽しむか。
非常に迷った。

結局、全立を見た時、ストーリーを一切知らなかった為、ストーリーに驚くのに忙しくていまいちキャストの記憶がないことを死ぬほど悔やんだので、家で読み、電子書籍も購入して飛行機で読んだ。

これも今となっては良い判断だったと思う。
何故なら「次このセリフだからこのキャストは絶対良い表情するな…!!」と分かり、双眼鏡を向けられたからだ。

相葉さんの「嘘だぁぁぁぁ!!!」は最高でした。

長くなったので本編の感想は次にします。

ちなみに席はM列の右側。

まだ見ぬ3rdキャストに別れを告げた

今は11月21日24時。
テニミュ3rdシーズン最後の企画である、ドリームストリームの配信アーカイブ視聴期限が、先ほど訪れた。
これで正真正銘、テニミュ3rdの作品が全て完成し、3rdキャストが全員卒業した。
一つの区切りとして、せっかく友人のブログに星?をつけるためにアカウントを作ったことだし、長めの独り言を残しておくことにする。
きっと本来なら4本くらいに分ける長さでしょう。でもしないのが私。

タイトルの通り、私は3rdキャストを劇場で実際に見ることは叶わなかった。
というのも、私のテニミュ初体験は忘れもしない2020年2月16日。全国大会青学vs立海後編千秋楽、の、ライブビューイングだった。

この頃まだ別の界隈で元気にイベント遠征する日々を送っていた私。2019年の年末、本名も住所も知らないオタクと、推しの特別場内アナウンスを聴くためによみうりランドを駆け回っていた。そんな時、高校時代の友人(今まで推し界隈が被ることはあまりなかった)から来た一通のライン。

テニミュのライビュ一緒にいかない?車とチケット代は出すから」

これが全ての始まりだった。
ちょうどイベント開場直前、面倒だった私は「いけたらいく」とだけ返し、イベントを堪能した。
そんなラインが来たことすら忘れて生活していた私が次にテニミュのことを思い出した時には、隣町まで全く知らない作品のミュージカルを見に行くことになっていた。

私はテニミュを知らないどころか、原作テニスの王子様の知識もろくになかった。文字通りのニコ厨だった頃、なぜか空耳テニミュに触れずに通過してしまったからだ。さすがに越前リョーマは知っていた。
高校時代、趣味がブックオフ通いだった頃に都大会あたりまでは読んでいたが、当然キャラクターはおろかストーリーも覚えていなかった。
知らないものを知らないまま行って、「よく分からなかった」という感想を残すのは作品にも友人にも失礼だと、謎のオタク理論を展開し、一応テニミュのホームページのキャストを見たが、人の顔を覚えるのが苦手な私が公演名も聞いていないのに、ずらっと並ぶ色とりどりのジャージの中から誰を覚えたらいいのか分かるはずもなく。
友人から送られてきた、菅田将暉さんのオールナイトニッポン・テニス特集回のYouTube知識のみで全立後編に挑むことになった。

実は、全立「後編」であることを知ったのは友人の車の中だったし、友人は前編を観に行っていなかった。「後編だけど、何試合残ってるかわかんないや」と友人は笑っていた。
非常に不安な布陣であることは言うまでもない。

今だから分かるライビュ限定公演前映像のメンバーも、「対戦校は黄色のジャージだよ!」と直前に教えられた私には全員知らない色だったし、テニスの試合にミイラが出てくることも教えられてなかったので、公演中に「だれ…?」と思わず呟いてしまった。隣の友達は笑っていた。乾だった。

公演は、キャラクターの名前がわからない私でもとても面白かった。かすれ声だが無垢な笑顔の越前リョーマが記憶をどんどん取り戻していい感じで生意気になっていく様や、黄色ジャージ・立海幸村の絶望的な強さ、その裏にある何か。五感を奪われたリョーマの目が虚空を見ていたときには、本当に中の人も何も見えていないんじゃないかと不安になった。これも直前に教えられていたが、ボールが二つに割れたのに打ち返す幸村の気迫に圧倒された。

気づけば名前も知らなかったキャラクターの卒業式で号泣していた。
この辺で、「原作ちゃんと読もう」と思い始めていた。

だが、私がテニミュ沼に落ちた一番の理由はここではない。カーテンコールに落とし穴があったのだ。
さっきまで圧倒的王子様オーラを放っていたキャスト達がなんともふわふわした千秋楽挨拶をする中、私の目はあるキャストに釘付けだった。他のキャスト達がふわ挨拶に笑顔を見せたり茶々を入れる中、ずーーーーっと仁王立ち・「へ」の口をしたキャストが一人。真田弦一郎だった。彼は最後の最後に幕が降りきるまで、真田弦一郎として板の上に君臨し続けていた。
「あの人最後までかっこよかったな」「歌も上手だったな」「真田弦一郎はどんな人間なんだろう」

「彼の試合をもっと見たい」
はいテニミュ沼一名様ご案内~~~~~~~~
サー立の女の誕生である。

帰りの車で友人にその話をすると、友人もその姿を覚えていた。
二人でひたすらキャストのTwitterを探しながら、普段の3倍の会話スピードで感想を言い合ったのをよく覚えている。
この時初めて彼は田鶴翔吾さんであることを知った。

ここから私のテニミュ沼転落人生は速かった。
翌日には漫画喫茶で半日かけてテニスの王子様全巻読破(結局全巻セットを買った)、1週間後にはテニミュの勉強として、1stのDVDをTSUTAYAで借りられるだけ借りた。2月末にはテニモ300円会員になっていた。途中1氷と1立にハマり、1stのDVDを中古で爆買いし、3rd全立後編のDVDは発売前に予約までした。

どうしても田鶴さんの歌と、あの立ち姿が忘れられなかった私はDL2020のチケットを入手していた!
これが私にとって最初で最後の田鶴チャンスで、サー立チャンスだった。

そこにあの感染症である。
チケットを入手した段階で薄々わかってはいた。まだ抜けていなかった元の界隈の4,5月のイベント遠征はその時点で全部中止だったし。
譲渡のチケットは当日手渡しを希望したので、私の最初で最後のテニミュ3rd現場は、席番を知ることなく散ったのだ。

悲しみに暮れ、ブロマイドを爆買いし、全立無料配信で別の友達を沼に引きずり込みながら過去公演のDVDを抱いて過ごす日々。

ドリームストリームの配信が決まる頃には、3rd関東立海・全国立海の3本のDVDは全て揃っていた。1st全立前後編も持っているので、これがドラゴンボールなら一つ願いが叶っている。

ドリライ7thを履修していたので、ああして応援していた人間の愛を光や声として浴びずに卒業していく彼らの無念さを想った。過去公演の配信を見ながら、サー立・青9,10以外の沢山の個性豊かなキャストを知った。これが1100円でいいのか?と毎日思いながら、この日々が続くことを願った。でも心のどこかではこの配信は終わりへの準備であることも分かっていた。全力で見なかったことにした。四天最高でした。


(ここからがようやく本編。)


そして迎えた11月15日。前夜祭の絵しりとりを直前まで見てどうにか潰れそうなメンタルを上げた。(あの絵しりとりは田鶴さんと司会の二葉さん以外ほぼ全員ルールを理解していなくて、別の意味でメンタルを削られた。涙が出るほど笑った)

ここまでの公演配信のおかげで私は全部の学校のキャストがわかるようになり、愛着がわいていた。7ヶ月前はジャージの色もわからなかったのに…
泣く覚悟をして、一人部屋のベッドで視聴準備をした。

始まってみればトンチキCGグランプリが繰り広げられていた。
大阪城ホールで見るはずだった田鶴さんは何故か崖っぷちで「お前ら…崖っぷちギリギリ」を歌っていた。多分貴方がそこにいたらもう青学さんは崖下だと思います、と言いたくなったが言う相手は当然いなかった。また、田鶴さんは何故か瞳の奥が物理的に火に侵略されていた。背景では雷が落ちていたし、風林火陰山雷(物理)なのか。二週間前に見た四天は背景のおかげでEテレ体操のおにいさんのようになっていた。

着ていたパーカーが笑い涙で一通り湿気た頃、おもむろに流れる聞き覚えのないイントロ。青10の卒業バラードだと気づいたのは、乾役の竹ノ内くんが歌い出してからだ。急にこれが「卒業の儀式」であったことを思い出した。
青10の卒業バラードは、歴代の卒業バラードと比べて珍しい歌詞だな、と最初に感じた。
今まで公演・ドリライで歌われてきた卒業バラードは、キャストの卒業というよりはキャラクターの成長・飛躍・旅立ち・シーズンのラストであれば卒業を歌っているというのが私の所感である。公演なら当然だと思うが、そこに立っているのは阿久津仁愛くんではなく、越前リョーマだからだ(例)。そこに私が勝手にキャストの感情や卒業を重ね合わせて号泣しているだけだ。
だからこそ、過程・結果、軌跡・成果といった言葉ではなく、「稽古」「本番」という、明らかに役者を連想させる言葉を使ったのはかなり意外だったし、一周目では違和感を覚えた。

ただ、テニミュ式卒業式を見て、一週間トンチキCGグランプリを繰り返して、最後に全編を見た今日、ふと思った。
私はドリライも生で見たことはないが、集大成であり、キャラクターの織り成す祭りの一種だと思っている。あの巨大なステージやランウェイを飛んだり跳ねたりしてるのはキャラクター、それを見て喜ぶ祭り。言い方はぶっきらぼうだが、キャストは言わば着ぐるみの中身、我々はゲストとして楽しませてもらうイベントだと理解している。(若干ニュアンスが違う感が否めない)

だが、ドリストはキャストのための儀式、友人に送った言葉だが「盆の送り火」だったのではないかと、終わりを迎えた今考える。青10に卒業証書を渡す前、のがしょさんが「全キャラクターはTDCに置いていく」と仰っていた。
今まで青春学園のキャラクター達は10世代・他の学校もそれぞれ数世代に渡って受け継がれてきた。
3rdキャストが、それぞれ大事に磨いてきたキャラクターの魂を次の世代に置いていくための儀式。本来は沢山の歓声・光を浴びて、キャストの言葉を通して自然にキャストの元を離れて受け継がれていくはずだったもの。

私達がもてなされる側なのはトンチキCGグランプリでおしまい、あの卒業バラードはキャラクターの面を付けた青10キャストからの卒業メッセージなんじゃないかと考えた時、あの歌詞の人間味の濃さに少し納得がいった気がした。

あの曲で私が一番好きな歌詞は、「俺一人前になれたかな、俺一人立ちできたかな」のところだ。
この歌詞は1番ではゴールデンペアが歌っていて、それぞれのキャラの感情としても齟齬がない。2番では2節ともリョーマが歌っていた。ここを歌う仁愛くんは斜め上、どこか遠くを見ていて、私にはドリライ2018で彼が言っていた「背中を目に焼き付けた」青9キャストの後ろ姿が見えた。
ここで、仁愛くんの中の9代目リョーマも、青9のみんなのところにいけたかな、と思った。私も3rdのみんなの姿を見ることはできなかったが、心晴れやかに送り出せるような・送り出さなければいけない気がした。一人勝手に拡大解釈して号泣した。

卒業式映像では、高田誠さんの言葉に救われた。「何年後になるかわからないが、次の代の比嘉を皆で観に行こう!(意訳)」
TDCにキャラクターの魂を置いていっても、キャスト自身の核にキャラクターの欠片が芽吹いている気がした。
田仁志くんを次に受け継いでも高田誠さんの中にはサー比嘉の田仁志くんの心が残り、比嘉っこは比嘉を卒業しても比嘉っことしての繋がりが残る。
田鶴さんの挨拶は2時間半経った今、みんなが彼の挨拶で笑っていたことしか思い出せないが、生真面目なあの瞳の奥には炎のように燃える真田の心があり続けるのでしょう。
忘れた挨拶はDVDを買って思い出すのでセーフ。

きっと私は今後もサー立がキャラクターの姿で私の眼前に現れることを諦めることはないが、4thの立海をサー立と比べて「サー立の方がよかった、サー立が恋しい」などと失言することはなさそうだ。
いくら魂を受け継いだからとはいえ魂の育て方は人それぞれなことは、このテニミュドリームストリームのおかげでよくわかった。
ありがとうドリームストリーム、私達にキャストを送り出す手伝いをさせてくれて。
ありがとうテニミュ3rd、今後いつまでテニミュが続いてもきっと私の一番はずっと3rdだ。

あと7時間半で、新テニミュの発券が始まる。
私の初めてのテニミュ現場・1年ぶりの遠征は私にとって忘れられないものになるだろう。